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Yasuhiko Uchima

内間 安彦

「デザイン」するという行為は、
デザイナーがそこに想いを投影することの前に
目の前の出来事や状況を真っ直ぐに受け入れ
それに対して最善の答えを見つけ出し
可及的速やかに市場へ提示しなければならない
という宿命を帯びている。

しかもデザインは一方通行では成り立たない。
そのため、コミュニケーションにおける
デザインの有用性については長年広く言われてきた。
だからこそ問われてくるのは、
デザインされた目に見えるモノだけでなく、
対象となるテーマに対してのお互いの関係性、
それが何を意味しているかということ、
また、どのようなプロセスを経て
生まれてきたかということだろう。

唐突でもあたたかい言葉がある、と同時に
美しくても冷たい言葉がある。
デザインについても
同じことが言えるのではないか。

デザインがアプリケーションの発達で
容易に、そして安易につくり出せる時代に突入した。
その利点とともに、その弊害までも共有せざるを得ない今日においては、
さまざまな迷いと決断なくして、デザインする行為に絡んだ
膨大な負のパワーを制する事はできないであろう。
目の前の課題と、自らの記憶と想いが重なった時にはじめて、
すべてを凌駕するデザインやアイディアが生まれる。
批判でも反発でもない、葛藤と共感からの。

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